今回はミニフットゴルフの活用事例として、株式会社ソクスポ様の事例をご紹介させていただきます❗
代表の吉田さんにお話を伺いました❗
■株式会社ソクスポ
所在地:埼玉県川口市
事業内容:
• 企業・自治体向けスポーツイベント企画・運営・コンサルティング
• スポーツ新規事業開発
HP:https://sokuspo.com/
Instagram:https://www.instagram.com/sokuspo_inc/
■代表取締役 吉田 将来 さん
120種類以上のスポーツ経験や繋がりを活かし、「誰でも即スポーツを楽しめる世界をつくる」をビジョンに掲げ、各種スポーツ関連の事業を展開中。
– 本日はよろしくお願いします。今年から「訪問型スポーツレクリエーション事業」を開始されたとのことですが。
吉田さん はい、今年の5月から正式に開始しまして、現在は川口市内や埼玉県内の介護福祉施設を中心に提供させていただいています。
– その中でミニフットゴルフも活用されていると。
吉田さん はい、1回の時間が45分なのですが、その中でミニフットゴルフはメインに近い形で活用しています。あとはモルックなども併せて、1種目だけで終わらないようにはしています。
– 1回45分というと少し時間が短いような気もしますが。
吉田さん 各施設、45分程度の時間を要望としていただいています。参加者の方が疲れてしまわず、私たちへの依頼コストも抑えられるというところで、この時間が良いという声をいただいています。
– なるほど。確かにぱっと始めてしっかり盛り上がって、次回への余韻を残すくらいでちょうどよいかも知れませんね。
そのような場で、ミニフットゴルフは具体的にどのような実践をされているのでしょうか?
吉田さん 大体どのような施設でも屋内の小ホールのようなところが会場になりますので、やはり距離の短いホールインワンチャレンジ形式が基本になります。参加者が10~25名程度であることが多いのですが、参加者を何名かのグループに分けて順番に体験してもらうという流れです。毎回とても盛り上がっていて好評です。
– 皆さん着座でプレーされるのでしょうか?
吉田さん はい、皆さん椅子に座ったまま、着座でのプレーが基本となります。車いすの方はそのまま車いすですね。また足で蹴るのが難しい方には、手で投げる/転がす形でプレーしていただいています。
– 座りながらでもいい、手で投げてもいい、「楽しめればOK!」のミニフットゴルフの柔軟なところですよね。
吉田さん ケガや疲労の心配がないということで、施設側にも安心していただけますね。こうした施設においてはリスク回避は最重要事項なので、非常に大事な点だと思います。
– カップキットは何セット使用されていますか?
吉田さん カップキットは人数に合わせて1~2セットを使用しています。人数が30人くらいいても2セットあれば間に合いますね。
– 現場で感じるミニフットゴルフのメリットとしてはどのような点があるでしょうか?
吉田さん いくつもあるのですが順番にお話しさせていただくと、まずはやはり準備や運搬が楽なところですね。カップキットはすぐに組み立てられますし、ばらせばコンパクトで重さも非常に軽いです。
また、これはちょっと面白い点なのですが、現地でカップキットを組み立てていると「何だこれ?」「今日は何やるの?」と参加者の方達に興味を持ってもらいやすい点があります。あえて組み立てを手伝ってもらったりなど、会の導入部でうまく興味を喚起することができます。
– それは面白い視点ですね。ミニフットゴルフはほとんどの方が初体験ですし、カップキットも目新しさがあり関心を惹きますよね。他にはいかがでしょう?
吉田さん あとはやはり遊び方やアレンジが柔軟でいかようにもできること。事前の計画はもちろん、当日現地に着いてからでも、人数や会場、施設側の意向などを踏まえてすぐに最適な内容にアジャストして実践できる点は大きいです。
– 「こうでなければいけない」というルールや制約がほぼないですからね。
吉田さん 他には、どんなアレンジでやるにしても、遊び方がシンプルで複雑な説明や理解がいらない。もう一目でわかるという点。
また、先にも挙がりましたが着座でも楽しめるので、誰でもできてケガや疲労の心配もない点。いつも施設のスタッフさんにも入ってもらって一緒に楽しんでいただいています。
– スタッフさんにも入ってもらうと盛り上がりますよね。健常な方とのハンデ設定などもいらず全員フラットに楽しめますし。
吉田さん あと一つ大きいなと思うのは、カップキット2セット程度で実践すると人数によっては少し待ちの時間も出てくるわけですが、ミニフットゴルフは「他の人のプレーを見ているのも楽しい」という点です。蹴ってから入るか入らないかギリギリまで分からない、ドキドキやワクワク感ですよね。これによって退屈されることがなく、全体の一体感や盛り上がりを維持することができます。
– なるほど、その点は非常によく分かります。当協会側のイベントでも、場合によっては待ち列ができてしまうこともあるのですが、並んでいる間に他の人のプレーを見ているのも楽しいので、やはり待ち列耐性が高いですね。
吉田さん 逆に協会側の視点から何かアドバイスとかあったりしますか?
– あまり多くはないのですが、何点かお伝えさせていただくと、まずはボールについて。現在5号球のサッカーボールのみを使用されているとのことですが、それに併せてソフト3号のボールも用意されると良いと思います。
これは1球2,000円程度と購入しても安価ですし、軽くて人によっては使いやすいことはもちろん「どちらでもお好きな方を使っていいですよ」と参加者側に選択肢を与えてあげることで満足度が上がりますし、実践の質も向上します。またボールの空気圧は全てかなり甘めにしておくといいですね。
吉田さん なるほど。
– またフローリングやリノリウムのような、ボールがよく転がってしまうところでは、ティーを使うことも考えるとよいと思います。
といっても専用用具は必要なく、ホームセンターやコンビニでも売っている「PPロープ」を直径5cmくらいの輪っかに結んだもので充分です。これで「しっかり止まりながら、蹴り出しには影響がない」という状態になります。
吉田さん これまで、参加者の目の前でボールが動いてしまうことに苦戦するシーンもありました。今度やってみます!
– 他には、手で投げる際には、ボウリングのような下手投げだけではなく、バスケットボールのチェストパスのような投げ方や、サッカーのスローインのように上から投げるような形もありです。これも参加者側に提示した上で、やりやすい投げ方を選んでいただけばいいですよね。下手投げは人によってはかがむ動きがちょっときつい方もおられますので。
吉田さん 確かに投げ方も工夫の余地がありますね!
– あとは、かなりレアなんですが「早押しクイズ形式」という楽しみ方もあります。例えば2グループに分かれた状態で簡単なクイズを出題し、分かったらカップインを狙ってもらう。うまく決まったら回答権というように、クイズの早押し機の役割をカップインで代用するという形です。これなら体と一緒に頭も使うということになりますし、「クイズは分かっているのにカップインが決まらない!」というもどかしさで盛り上がったり、正解したチームは距離を1m延ばしていくなどのアレンジもできます。
吉田さん 頭と体を一緒に動かせるのは良いですね!今後プログラムのアレンジの一案にさせていただきます!
– 「訪問型スポーツレクリエーション事業」について、今後はどのような展開を考えられていますか?
吉田さん 現在、実施した施設さんからは非常に良い評価をいただいていて、継続して依頼をいただけることも増えています。
ですので、既存の施設さんには継続して定期的に提供しつつ、新規の施設さんにもどんどん提供していきたいと考えています。ニーズは間違いなくあるので、エリアも市外や県外含め可能な限り拡大していきたいですね。
– ミニフットゴルフやカップキットを活用していただきつつ、社会的意義も非常にある事業だと思いますので、今後の更なる発展を引き続き応援させていただきます❗本日はありがとうございました。