今回のブログ解説では、ホールインワンチャレンジ形式において「所定の回数や時間ってどうするの?」という点について説明します。
個人で楽しむというよりは、イベントなどで使用されるケースを想定しての話になりますが、大きく分けて「ブース出展などに向くやり方」と「体験会などに向くやり方」の2つに分けられます。
サッカーのホームゲームやファン交流イベント、または地域のお祭りやスポーツフェスなど、とにかく「ブース出展」という形をとるような場合、参加者の方は「イベントの時間内に次々とやって来る」という形となります。
こうしたケースでは、ホールインワンチャレンジ形式の中でも「3アウト方式」が適しています。
一方で、参加者が定員で決まっていて、所定の時間枠で所定の参加者全員に均等に体験してもらうというケースもあります。
この場合は、レーンごとに分かれてチーム単位で競う「チーム戦」や、個人単位で競う「個人戦」が適しています。
これらのやり方には、それぞれ特徴がありますが、最初に「イベントの時間内に参加者が次々とやって来る」場合に対する「3アウト方式」での実践について説明します。
まずはホールインワンチャレンジ形式の適切なレーン(レーン数、長さ)を設置します。
1レーンに一人のプレイヤーを呼び込み、最初は2mから始めてもらいます。2mが決まれば3mへ、3mも決まれば4mへと1mずつ距離を延ばしていき、トータルで3回失敗するまでにどこまで遠くへ行けるか?という形が「3アウト方式」です。
未就学など小さなお子さんの場合は、2mにこだわらず1mや50cmから始める方がよいです。競技ではなく基本は遊びですので、まずは「うまく決まる体験」をしてもらうことが大事です。この辺りは担当のスタッフが都度アドリブで判断すればよいと思います。
また、待っている人がいなかったり、もしくは少ない状況であれば3アウトではなく5アウトなどで実践することも可能です。同じイベント内でも、時間帯の混み具合によってこれもアドリブで使い分けてよいでしょう。
また、そもそも別な考え方として「一定の距離(例えば5m)から3回トライして1回でも決まれば成功というようなやり方ではダメなのか?」という疑問もあるかと思いますが、これはちょっとフィットしない部分があります。
確かに、一定の距離に限定してしまえば細かく距離マーカーを置かなくてもよいですし、実践もシンプルに簡単になります。
しかし「イベントの時間内に次々とやって来る参加者」は、幼児から高齢者まで、年齢・性別・運動経験など、その属性は非常にまちまちです。つまり画一的に5mからなどにしてしまうと、幼児には無理だし、サッカー部の高校生などにはもうちょっと長くてもよいなど、まちまちな参加者全てにフィットしない(=最大限楽しんでもらえない)ということになります。
これは簡単にいえば「運営が楽であること」と「参加者に最大限楽しんでもらうこと」のトレードオフということになります。
運営上、手厚い対応ができない(スタッフが少ないなどの)場合は仕方ないといえますが、いずれにしても「距離固定方式」の場合は、全体的な満足度や盛り上がりがそれなりに落ちる、という点は認識する必要があります。
下記は、距離を固定しない「2mから3アウト方式」での実践の一例ですが、もし「距離固定方式」であったら、運営は簡単ではあるものの、ここまでの盛り上がりが創出できるか?という点を想像してみていただけるとよいかもしれません。
※
折衷案として、1mごとではなく2mごと(2、4、6、8m・・など)の設定であれば悪くないかと思います。
また、「運営の簡単さとの満足度のトレードオフ」という観点では、もう一つ重要な点があります。
それは「プレイヤーにスタッフ1名が寄り添って、都度アドバイスなどの声がけを行う」ということです。まちまちな参加者のほとんどはミニフットゴルフは初体験ですし、ボールを足で扱う経験も乏しい人が大多数になります。それに対して球拾い程度のケアでいわゆる「放置プレイ」に近い形で進めてしまうと、それなりには楽しまれますが、結果も出づらく、参加者側の満足度も低くなってしまいます。
可能であればという前提にはなりますが、スタッフがプレイヤーに寄り添い「もうちょっとこうした方がいいですよ」「ナイス!」「おしい!」といった声がけをすることで、イベント自体の質がかなり向上します。
例えでいうと、スポーツジムでトレーナーが巡回しながら声がけしているようなイメージでしょうか。仮に自分がジムの無料体験会に参加したとして、入場の時だけ少し会話してあとは放置される場合と、入場後もトレーナーが何かと気にかけてくれるのでは全く印象が違いますよね。もしくは初心者向けサッカー教室をイメージしても同様だと思います。
ブースへの参加を盛んに促しておきながら「いざ参加してくれたら意外に放置プレイ」という形は避け、可能な範囲で最大限、参加してくれた方をケアするべきです。
「もうちょっとこうした方がいいですよ」といったアドバイスの具体的な内容やよくある例などは、また別な回にご説明したいと思います。
次回のブログでは、「レーンごとに分かれてチーム単位で競うチーム戦や個人戦」などについて解説していきたいと思います。
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